犬語講座Part2
今日、違う話題を用意してたんですけど。
皆様よりたくさんの反応をいただきましたので、
引き続き「犬語」について。
*実はクロエちゃんのこの↑「白目」も、カーミング・シグナルのひとつ。
*この場合はたぶん、「退屈」という「軽い不満」。
でも、その前にちょっとだけ。
私は基本的に犬たちは個体によって全部違うと
思っています。 それは同じ犬種でも。
なので数々のしつけ本や参考本などを過去にたくさん
読みましたが、あくまでも「参考」にさせてもらうため。
どうしてもそこには「犬はみんな一緒」という基準があるし、
またそういうプラットフォームが無いと書けないだろうし。
私は「犬語」もそれと同く「参考」にさせてもらってます。
そしておとといのDog Behavioristの方も、
「犬は個体によって違う」を根本にクラスを進めていました。
「犬語」はコミュニケーション・ツールです。
日本語や英語、その他言語を扱う私たち人間も
表現が豊かな人、おしゃべりな人、シャイな人、口べたな人、様々です。
それと同じく犬たちも性格や生い立ちによって、表現力は様々です。
最近では「ヤバい」が褒め言葉として使われるようになったくらいですから
「歯をむく」という一見攻撃的な行為が「愛情表現」だとしても
何らおかしくはありません。
*DVDで本当に「気持ち良さそうに歯をむいてる」ワンコがいた
というように、「個体」から発せられている犬語は様々。
「あっ!これもシグナルかな?」と、飼い主さんだけが
わかる犬語もきっとあるはず。
そして、同じ「シグナル」でも個体によって表現方法が違ったり
ワンコ自身の解釈が違ったりすることもきっとあるはず。
長くなりましたが、そういうことなのであくまでも「参考」で。
ゆうさんの解釈も多々あるかもしれませんし(笑)。
==
教材となったこのアメリカのDVD。
昨日も書いたように、「レスキュー施設」の犬たちを
3年間撮り続けたものです。
製作者の意図は、「カーミングサインを読み取ることで、
個体の性格と今後のしつけ方法を知る。」です。
そうやって得た情報をもとに、施設の方々が新しい家族に
受け入れられやすい犬たちにしつけていきます。
そんなわけで「ストレス尻尾」。
施設の子がほかのワンコが入ってきたとき、必ずこの尻尾に
なるんですが、「近づくな!あっちいけ!」尻尾。
では、エビス? ちょっとキャラにあわないけどお願い。
画力のせいでわかりずらいですが、「尻尾は天に向かってまっすぐ」です。
この振りが静止して、蛇の首みたいに先っぽが折れ曲がって
こちらを向いているとき。
攻撃態勢にはいろうとする意志表示だそうなので、
近づかないほうが無難。
近づいてあげないことが、その子にとっても無難。
で、これが逆にこの尻尾だった場合。
「あなたが大好きナンバーワーン!!」って言ってるそうです。
親衛隊のクロエちゃ~ん? 日本からお客様だよ~?
すみません、間違えました。
マジでこれで来られたらびっくりしますね。
てか、TV出れますね。
では改めて。
こちらです。 クロエちゃ~~~~ん?
お尻ふりふり尻尾ふりふり。
まあ、こういうのはわざわざ書かなくとも体全体が語ってますね。
もしくは尻尾が「風車のようにぐるんぐるん回転しているとき」。
その犬がリラックスしている証拠だそう。
体もふにゃふにゃしているはず。
逆に危険尻尾のときは、体全体が硬直気味。
尻尾の短いワンコの場合、お尻あたりの筋肉の動きだそうですが
こればっかりは初対面ではわかりずらいかも。
飼い主さんにしかわかんないかも。
あと「お腹を見せる行為」ですが、これにも
●ロール・オーバータイプ
●ロープ!ロープ!タイプ
があるようです。
好意的なのは前者で、基本的に360度ぐるっと回る勢いで
お腹を見せて手足がリラックス。 ひっくり返ったままなかなか起きない。
後者のほうは、「プロレス技から逃れようと、ロープを掴む」心理状態。
そのとおりです、ごめんなさい。
基本的に手足はピーンと硬直してひっくり返ってはすぐ起きる。
そしてこれを繰り返す。
基本的にその場の状況から逃れたいようです。
でも下手に、丁寧にお願いしている感じでしょうか?
教材のDVDでは、Dog Behavioristさんが初対面の犬と会ったとき
必死にこれを繰り返していました。
「あっちに行ってください、って言ってるわ」と注釈がついたときはびっくり。
DVDを制作されたDog Behavioristの方が
レスキュー施設の犬たちとはじめて金網ごしに会う時には必ず
●目を見ない
●よそみをする
●視線は低く(座って)
●唇をなめ続ける
●足や手をかるく持ち上げるしぐさ
を実行していらっしゃいました。(人間がこれらを行うという意。)
「私はあなたに敵意がありません。私は安全です。」と犬語で伝えます。
そうして金網の向こうで怯えているワンコから、脅えのシグナルが一つづつ
消えていってようやくご挨拶。
犬たちには「Space」がとても大切なので、
緊張気味の初対面の犬にはちょっと手前で距離をとって、
相手からアプローチさせてあげると安心してもらえるかも。
以上、ほんの一部ではありましたが、
何かの参考、もしくは話のタネになれば幸いです。
長くなっちゃったのでこのへんで。
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クリック、ありがとうございます~。 はげみでございます。
今晩は楽しみにしていた「冬のアレ」。
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